12月12日,
所要にて阪巻宅を訪ねる.
仕事上の要請があって阪巻は,
最近,35mm用のポラを買った.
「記念に撮ってあげましょう」と言って,
撮ってくれたのが,上の1枚である.
その場で画像を見ることが出来るという点では,
デジタルカメラも同じだが,
あの画像は,一時的にモニタで見るだけであって,
残るものはデータに限られる.
逆に,ポラロイドというのは,
他に使い回しの効くデータが残らず
プリントだけが残る.
人は,プリントを見て楽しむことは出来るが,
例えば電気的,あるいは磁気的に記録されたデータそのものについては,
直接的には全く認識できない.
当り前といえば当り前過ぎることなのだが,
そのあたりの性質の違いから思いを馳せているうち,
ふと,
デジタルとは,究極的には,
人を遠ざける方向への
ベクトルを持っているような
そんな予感がしてきた.