夜中、3時頃、ふと目が覚めた
外は誰もいない
この町に来て、10ヶ月
それなりに、ほそぼそとながら
何とか暮らしている感じではある
私はずっと、
どこか、
自分の居場所のようなものを
探し続けていたような気がした
この町に来るまでは
そういう気持ちは、
今は、
ない
窓を大きく開けて
夜の匂いを
大きく吸い込む
この町の
夜の匂い
終わり