朔ちゃん、ずっと飲み食いできなかったの、よっぽどつらかったんだね。

朔ちゃんが亡くなってから、ごはん食べるの減らしてみたけど
やっぱり私はおなかが空くよ。

よっぽど具合がわるかったんだね。
お水も飲めなかったんだものね。
しんどかったね。

朔ちゃんが亡くなってから、冷たいお水ばかり飲んでいるよ。
少しくらい、体にわるくてもいいよね。
おいしいものね。

朔ちゃんのことをおもいながら、抽象画を描いているよ。
いろんな絵が出来上がるよ。
一枚として、同じものはないよ。
いろんな朔色だよ。

豆さんもピーナも、朔ちゃんがいなくてさみしいよ。
つらいからこの辺でおわりにするね。
ありがとう、朔ちゃん。

みいちゃんは、私がおもやで用事を済ませ出てくるのを、玄関先で待っている。
たとえ３０分でも待っている。

そして二人でたたきを走って、お隣のおうちの角にマーキングしながら、ポン子されたい。
そのために待っている。

なんていじらしいんでしょう。
かわいいわ。

心から、ポン子が好きらしい。

夏は私も外で、日に焼けながらポン子しよう。

絵ばかり描いている。
でも頭の中はいつもどおり。
誰かに腹を立てながら、朔ちゃんをおもい、描いている。

私は抽象画のほとんどを公開していないので、
ねこの絵とか分かり易いのしか公開しているので、
多分、みんなは私の本業は知らないんだろう。
でも、人に見せるために描いているわけではないので。

だから誤解も多い。
いやしや、なごむなど言われても、全然うれしくない。

はやくお盆が終わればいいのに。

私は蝉のぬけがらだ。

豆さんをさけるみいちゃんが、昨日、豆さんにポン子してもらったらしい。
よく逃げなかったね。

あの、気まぐれなっちょさんが、昨日、豆さんにおなかまさまさしてもらったらしい。
よく逃げなかったね。

どちらも、まるで、さみしい豆さんを察して
「私をさわっていいのよお」
と心をゆるしたとしか思えない。
ねこは察する。ねこは優しい。

私もさみしくて、くまをだっこする。
いやいやだっこされて、３秒後に逃げる。

今日は、お線香の時間に眠って、起きられなかった。

昨日の夜明け前、絵を描いていた。
それなりに楽しかったけど、明らかに手がにぶっている。
いい、よくない、の判断もにぶっている。
絵だけはがんばろう。

朔ちゃん、今日も、らぶゆう。

目が覚めると、午前０時。
間に合った。
朔ちゃんにお線香をあげる。

まだ眠い。二度寝しよう。
おでこが油こい。

今はこんな時。
今はこんな時。
だんだん流されてゆく。

昼間、信ちゃんが来てくれた。
「もう、生き物は飼っちゃだめ！」と厳しく言われる。

朔ちゃんにいっぱいありがとう。
まるで我がムスだったね。

いまひとつ、フヌケから脱せない。
帰って来て、携帯を充電器に付ける力が無い。

みいちゃんがこの暑いのに、私の足音を聞きつけて、庭にやってくる。
なるべく日なたにさそうけど、コンクリ、熱くないあのかな。
いつもみいちゃんは子供でむじゃっきーだ。
なるべくずっと元気で遊んでいてほしい、と願う。
大人なのに、まだ子供みたいなみいちゃん。
「おまえは本当にかわいいなああ」と言って、頭をなでると
「うにゃーー」と言う。

私は、三杯酢のところ天を食べ
豆さんは、黒みつのを食べる。
そして豆さんは、「ところ天は、やっぱり黒みつだなあ。」と言う。

ぼんやり老後をよく考える。
ひとりきりで、相当さみしいだろうと思う。
デイサービスでも通うか、と思う。

夜は涼しい。
すごく眠い。
夜更かし不可。

朔ちゃんの遺骨がやってきた。

びっくりするくらい、ちいさな骨壷におさまっていた。

今日は久しぶりにカレーを作って、私もかなり食べた。

抜け殻のような日々を過ごしている。

どうしても動けない。

歩くのも遅い。

なんだか美味しいものが食べたいなあ。

朔ちゃんは、私が音入れに行ってるときも、さみしくて私を呼んだ。
甘えっ子さん。

体力がないので、これからは少し歩こうと思う。

しばらく絵は描きたくないなあ。
だって、ふぬけだもん。

もう眠い。

お帰りなさい、朔ちゃん。
ここは朔ちゃんのおうちだよ。

ごく最近、おもやねこにゃんずが、どかっと近寄ってくる。

縁側でなっちゃんをポン子してたら、みいちゃんが来て
家の中から、くまてぃーも現る。
みつどもえだ。

ごはんも、なんだか美味しくない。
栄養もととのってない。

朔ちゃん、帰ってきて。

なんとなく眠りたくなくて、部屋の片付け。断捨離。

朔ちゃんが昨日、亡くなった時間にお線香をたてた。

昨日、お寺で最後のおわかれをしたのが辛かった。

朔ちゃんをなでこして、毛皮の感触を心にきざんだ。

部屋がかなりすっきりして、
朔ちゃんのお写真とお花もかざる。

思い出は悲しいけれど、少しづつ少しづつ、イメージになってゆく。

朔ちゃんのこと、忘れないよ。
モデルになってくれて、ありがとうね。
また、夢にあらわれてね。

かなしいから、このへんで。

朔ちゃん、脳腫瘍の可能性、高い。

突然、なきだすのは痛みのせいか？

死にたい、と思うのは人間だけ。

食べる、はいせつする、は生きたい証。

そんなお話を伺った。

そういえばそうだ。

朔はまだ生きたい。

ここちのよい場所をさがして、よたつきながら歩く。

きもちよく眠りたくて、寝返りをうつ。

朔はもう、飲み食いも拒んでるけど
具合がわるいだけで、
ほんとうは食べたい。

だって、あんなにチャオのとろみのミルキーの缶詰が大好きだったのだもん。
いちにち二缶も食べていたのだもん。

今、朔ちゃんがやってきて、寝そべって後ろ足をキーボードにくっつけている。
そしてまた、さまよう。
いやなことはいやって言う。

そしたら急に吐いた。

明日までも、また大変そうだ。

でもいちばん辛いのは朔ちゃん。
いちばん、病気とたたかって、がんばってるのも朔ちゃん。

わたしたちは見守ったり、応援したりしか出来ない。

今日は、めずらしく、写真を撮った。

出先の化粧室の鏡で、自分の目のくぼみ具合と、髪のすごいハネ具合におどろく。

おもいきりねむりたい。

朝おきる。漢方のむ。支度。ネット。
珈琲園のコーヒーのむ。

また寝る。

昼ごはん食べる。

また寝る。
思いっきり眠る。
汗だくの悪夢で起きる。

夕ごはん食べる。

倒れこむように寝る。

今日もダメダメな日。

いつも眉間にしわがよるくらい、しんどい。

今日も、やるべきことをゆっくりこなしていったら、夕ご飯なのに、作る気力なかった。

朔ちゃんが大変だ。

母と祖母が、アイスまんじゅうを食べていた。

ダメ人間なんです。
ダメ主婦なんです。
どうしてもしんどくて、おっくうで、動けないんです。

じゃがいもが沢山あったので、ポテトサラダを作った、暑い午後。

レタスのおひたしも作って、くたびれた。

午前は朔ちゃんの病院。
入院無しで帰ることが出来た。

でも朔ちゃんは、相変わらず具合がよくない。
今日はいつもより、のみくいを嫌がる。
すぐ寝返りをうって、落ち着かなくて、鳴いている。

私は、写真写りがわるいのではなく、元の顔がよろしくない。
なんでこんな眠そうな顔しとるんだろうと思う。
死んだ魚のようだ。腐った蜜柑ではない。
ショックをうける。
黒目の大きさが、よろしくない。私のせいではない。
老けたなあと思う。
足もぶっとい。

ここ数日、腹がすごい出てるけど、張ってるのではなかった。
太っただけだった。
今日もぶっちぎりだ。
大人しく腹筋をやろう。

明日が月曜なのは、主婦の私でもゆううつだけど
おうちコープちゃんがくるのが救いだ。

朔ちゃんを病院に連れて行くと、同じ顔ぶれに気づく。
みんな抱っこされたりして、ぐったりしている。
みんな、いいこだよ。
みんな、よくなってね。