プリモス動物病院で、東日本大震災の津波で家財を流された世帯への食器の寄贈を募っている。楽天のポイントが余っていたので、急須10個を購入し、大家さんから譲っていただいた箸9膳と合わせて、プリモス動物病院経由で被災地(主に宮城県石巻市)に送らせていただくことにした。
プリモス動物病院が石巻市(の被災者)を支援しているのにはいくつか理由というか事情があって、早い話、院長先生のご実家が石巻であったということが大きい。被災直後、現地に駆けつけた院長のご実家は津波で被災し、子どもの頃に過ごした石巻の街は、全くのがれきの山に変わり果てていた。そうした現実を前に、院長ご自身、何もしないではいられない、何とかしたい、という思いを強く持たれたという。
そしてもう一つ、動物関係で、石巻に1つの拠点が出来たというご縁もある。
「石巻動物救護センター」という、ペットのための救護施設が、現地で自ら被災された獣医師の先生方、動物病院のスタッフ、有志の方々の驚異的な努力によってよって、震災後かなり早い時期に立ち上げられたということがある。石巻出身のプリモス動物病院の院長とスタッフが応援に駆けつけていた時もあった。
このセンターは、東松島市、石巻市、女川町におよぶ広い範囲における、避難所に避難されている方のペット(主に犬と猫、鳥類もあり)のケアや病気の治療、一時預かりを行う一方、放浪していた飼い主不明の動物を保護し飼い主捜しをネットで行ったり、あるいは、飼えなくなってしまった動物の里親募集を行うなど、被災した動物に関するあらゆる活動を行っている。石巻動物救護センターには全国から支援があつまり、今も支援を受け付けているので、興味のある方はサイトをご覧いただきたい。
http://ishinomaki-arc.jp/
さて、で、急須と茶碗である。これは石巻動物救護センターとは直接の関係はない。
詳しくはプリモス動物病院の「プリモス便り」に記されているが、石巻では今、ようやく仮設住宅の抽選が始まったところだそうである(他の被災地も同様であると思う)。で、ここで問題が1つ明らかになった。仮設住宅に入居すると、生活に必要な備品は一通り付属しているので、身一つの他は、衣類と食料を確保すれば、暮らすことが出来る。
ところが、仮設住宅は「家屋が全壊した人」優先のため、「家屋の1階が津波で流されたが2階は残っていて半壊状態」の人は、まだ仮設住宅に入居することが出来ない。(もしかしたら仮設住宅そのものが足りないかもしれない。)で、この「家屋が半壊した方々」というのは、1階が集中的に破損しているのだけれど、多くの場合、家屋の1階には、台所や調理器具など、暮らしに欠かせない備品が沢山あった。つまり、建物は半壊でも、台所と食堂は壊滅してしまったのである。
そこでプリモス動物病院では、「現地で今一番困っている人の力になろう」ということで、今、「各家庭で使っていない食器」を提供して貰って、それを一旦バラし、1家族分ずつ組み合わせて現地に「食器・調理器具(包丁など)セット」を送る、という活動をしている。
プリモス動物病院の患者(患畜)は、湯河原・真鶴・熱海から伊豆半島、小田原にまで広がっているので、食器は集まっているとのことであったが、院長に尋ねてみると「急須とお箸がなかなか集まらないので、買い足してセットを作っている」とのことであった。
それで、私の手元には楽天の「期限付きポイント」が多少残っていたので、これを使って楽天で美濃焼の急須を10個買って、それと、うちには余っていなかったけれど、大家さんの家に余っていたお箸9膳と一緒に、今日、プリモス動物病院に持ち込んだという訳だ。
不足しているものは常に変動している可能性があるけれど、もしお手元に「使っていない食器・調理器具」があったら、プリモス動物病院まで送っていただけると助かります。(※恐れ入りますが、品物は「新品」に限らせていただきます。使用済みですとどうしても、小さな欠けやヨゴレがありがちで、色々問題がございます。)
※プリモス動物病院
〒259-0301 神奈川県足柄下郡湯河原町中央1-1630-8 Tel / Fax 0465-62-0071
※おまけ
楽天で急須を買いたい方は、こちらが安くて、品物もよいです。
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