今日は朔の月命日。朔を失って2ヶ月。今でもまだ、家に帰ってくると、不機嫌そうにお留守番をしている朔が待っているような気がする。
そんな朔も、もう土に還って、吉祥院の動物共同の供養塔で、静かに眠っている。朔の肉体は、少なくとも、ここにその一部が残っているということになる。で、魂はどうなのか。魂というものはあるのかないのか。あの世はあるのかないのか。2ヶ月経っても、いや、何ヶ月、何年経とうともわかりっこないことであるけれど、このところ思うのは、そもそも「あの世というものが存在してほしい」「魂というものが存在してほしい」と思っている人は、とても多いのだろうなということだ。そういう私も、魂やあの世というものがあって、そこで朔に再会できたらどれほど嬉しいだろうと思う。でもわからない。知りようがないことなのだ。
朔の眠る吉祥院の公園墓地は、真鶴駅からタクシーで10分ほどのところ。真鶴半島や相模灘が見える。悪くない場所だ。
吉祥院公園墓地からの眺め
動物は、共同の供養塔があって、ここに入ることになっている。それとは別に、個別の墓地を購入すれば動物と一緒に納骨してもらえるということだったが、最低でも150万円くらいという費用と、それと、私たちの後にお墓を継ぐ人がいないという事情ゆえ、それはできない。せめてこの公園墓地に、人間用の共同供養塔があればな、と思う。私たちはそこに入ることができるのに。
供養塔
管理事務所の近くに、三毛猫がいた。みけちゃん、と勝手に名前を付けて近づいていくと、案外人馴れしているようで、逃げなかった。飼われている訳ではなくて野良のようだけれど、猫の墓守が居るというのはいいなと思った。猫の駅長は全国的に有名になったけれど、猫の墓守がいてもいい。
三毛猫のみけちゃん
みけちゃんはカメラも大丈夫だ。大家さんが飼っている3匹の猫たちはカメラを向けると逃げるけれど、みけちゃんは逃げない。堂々としている。
三毛猫のみけちゃん
みけちゃん、これからも朔を見守ってください、よろしくお願いいたします。
三毛猫のみけちゃん