昼寝というか、不覚にも昼間に寝込んでしまって、それで見た夢。
私は東京湾岸に来ていた。湾岸なので海岸線は整備されており、歩道があった。その歩道を歩きながら、ふと私は、とてつもなく大きな船が泊っているのを見つけた。それは多摩川の川崎側で(このあたり意味不明)、大きなビルの横に、真っ赤な喫水線を見せて巨大な船が泊まっていた。それで私は、これは写真に撮らねばならないと思ってオリンパスPEN(今使っている、デジタルのPEN Lite)を取り出して、液晶画面一杯に船を捉えてシャッターを押してみた。
それから私は向きを変えて、東の方へ歩いて行った。するとそこは東京駅の丸の内口で、駅舎は何やら細い角柱状の素材でリニューアルしていたのだが、それが完成したところだった。駅前は広い砂場のような平地に整備されていた。
そして、駅の中央の屋根の上から、老人の小人が顔を出してVサインを見せていた。それで私はこれも写真に撮らねばと思い、レンズをズーム端に伸ばして小人を撮影する。青空をバックに小人が撮れた。しかし危ないなあ、落ちたらどうするのだろう、と私は思っていた。
すると急に空が暗くなり、深い紫色の夕闇が降りてきた。そして東京駅の駅舎はライトアップを始めた。その駅舎の南口は、太陽をインスパイアした丸い、岡本太郎チックなオブジェが支配しており、その駅舎の北口は、月をインスパイアした三日月型の、やはり岡本太郎チックなオブジェが支配していた。
そして、北口のオブジェが私のところに降りて来て、金属で出来た手で、私のお腹や手を指差して、何か命令をしているように見えた。私は不愉快に思って無視していると、やがてオブジェはどこかへ行ってしまった。しかし続いて南口の太陽のオブジェがやってきて、こいつは強力で、私を証券会社に連れて行ってベンチャーキャピタルから金を借りる手はずを勝手に進めようとしたり、巨大なオフィスの賃貸借契約を結ぼうとしたりし始めた。私は「俺はそんなことやりたくない!そんなことやりたいんじゃない!」と叫び、太陽のオブジェを振り切ろうと必死になるが、太陽のオブジェは強力で、喰い付いてなかなか離れない。
だが、街路樹のある通りを歩いているうちにふと太陽のオブジェを振り切ることに成功して、私は、ほっとした。そして次の瞬間、なぜか私は黒くて薄っぺらいベッドの上に横たわっていた。そこはオフィスのような、ホテルのロビーのような空間で、銀色の鏡で包まれた部屋だった。なんだかわからないけれど助かったようだ、と胸を撫で下ろしたのもつかの間、次の瞬間、私は、銀色の角柱が出たり引っ込んだりするオブジェに組み込まれ、「ひゅー、ひゅー、ぼぉん、ひゅー、ぼぉん」とかいう歌(?)とともに、オブジェの中でざくざくに刻まれながらオブジェとともに出たり引っ込んだりを繰り返すようになってしまって、「これは岡本太郎本人の仕業だ!」と叫ぶのだが、どうしようもない・・・・・というところで、「4時だよ、4時だよ」との声で目が覚めた。ひなが起こしてくれた。
最後の、ひなが起こしてくれたところ以外は、全部夢です。