我孫子行きの踊り子号


カテゴリー: 写真日記鉄道 | 投稿日: | 投稿者:

小田原から帰ってきたら、丁度、湯河原駅に「我孫子行きの踊り子号」が来ていた。
「我孫子」といっても湯河原や小田原の人には馴染みがあまりないかもしれない。
千葉県にある常磐線の駅で、快速が停車する。
実は我孫子駅から湯河原まで電車が直通するのは、最近になって始まったことではない。1966年に「常磐伊豆」という名前の急行列車が登場して、その列車は、千葉県どころかさらに北上した、福島県いわき市から伊豆急下田まで直通する列車だった。
その後常磐線の線路と東海道線の線路は、東北新幹線の東京乗り入れに線路用地を流用した関係もあって、途切れてしまった。
「常磐伊豆」から50年後の今、東京ー上野間に、新幹線のその上に線路を設置する形で、常磐線(というか、東北本線)と東海道線の線路は、再び接続することになった。そして、常磐線の多くの列車は品川駅まで乗り入れるようになったが、週末に限り、東京発着の伊豆方面行きの特急「踊り子号」が、我孫子駅から伊豆急下田駅まで直通するようになった。
我孫子発の踊り子号が登場した背景には、おそらく、常磐線の中でも屈指の都市「柏」の存在が大きいのではないかと思う。この「柏」を中心とする千葉県東葛地区から、伊豆方面への観光需要をターゲットにしているのだろうと思う。ただ、柏駅の快速線ホームには、列車の折り返し施設がない。我孫子駅には折り返し施設がある。柏から我孫子まで、快速で一駅。本音としては柏発着でも良かったのではないかと思うが、我孫子駅発着にすることで、我孫子で接続する成田線沿線もターゲットに含めることが出来る、とも言える。
まあ、そんなこんなで、名前を変えて復活した「常磐伊豆」である現在の「我孫子発着の踊り子号」であるが、車内を覗いてみると結構乗っている感じで、7両編成全席指定の座席は、7〜8割方埋まっている感じだった。
列車としては、どうしても乗りたいというほどではないけれど、湯河原に新しいお客さんを招き入れてくれるのは、有難いことであると思う。

我孫子行きの踊り子号

我孫子行きの踊り子号

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