10/7の昼頃、ふと、今年12月に予定されているという、西宮の中学校の同窓会に行くにはどういうルートがあるのかな、と、安い新幹線のツアーやバスを検索していて、小田原発大阪行きという夜行バスを見つけた。へえ、そんなルートがあるのか、混んでるかな?今日なんか連休だし……と思ったら、空いていた。
「ひなさぁん、今夜小田原出るバスで明日大阪行けるんですけど」
「珈琲屋ドリームのあの美味しい珈琲を飲みたい」
「じゃー、行っちゃいましょうか」
というわけで、関西弾丸ツアーが決定したのが10/7の昼すぎ。それからチケットを取って、8時間後にはバスに乗った。
私は、もし関西に行く機会があったら「乗ってみたい電車」があったので、それを希望に出した。
今回も西宮に行ったわけだけれど、早朝着、早朝発になるので、誰にも連絡は取らなかった。連休の中日に朝から叩き起こされたらたまらんだろう、と。
ひなは夜行バスに乗るのは初めてだという。
ひな高速バスデビュー
で、このバスは近鉄バスの「金太郎号」というバスなのだけれど、これ、私てっきり、東名道から名神に入るものだと思っていたんですね。ところが、さすが21世紀の夜行バス。違うんです。新富士までこまめにお客さんを拾ったあと、「新東名に入ります」っていうんです。うわぁい!新東名初乗り!途中、新清水PAで休憩があった。そのときひなはぐっすりと眠っていたので、私は一人でバスを降りてみた。
夜行バス「金太郎号」新清水PAにて
新清水PA
新清水PA
ふと、スマホを起動して見ると、新清水PAにはポケモンgoのジムがあることがわかり、しかも、青チームでジムが空いていたので、記念にカビゴンを置いて来た。
カビゴンを置いて来た
それから音楽を聴きながらあれこれ考えていると、なんだかわくわくして全然眠れなくて、そうこうしているうちに東梅田着。
阪神梅田駅って、ハルヒにも出てくるんですよね。閉鎖空間の入り口。
阪神梅田駅
しかし、西宮北口のドリームに行くには、阪急電車に乗らないといけない。
大阪
ウメチカはまだ閉まっていた。
ウメチカ
ハロウィンモード。
阪急梅田駅で、いきなり、Suicaを紛失していることに気づいた。ショック。ものすごく久しぶりに、現金で切符を買う。梅田駅の「田」の字が独特の書体だけれど、これには意味があって、「梅田」という駅は、他に、阪神電車、大阪市営地下鉄御堂筋線、と、2つもあり、まぎらわしいので、あえて阪急は「田」の字の書体を変えているのだそうである。
ちなみに、阪急電車に乗るときには、絶対に切符を落としてはならない。阪急の駅員さんは不正乗車にめちゃくちゃ厳しくて、切符を落としましたというと、「ほんまにこうたんやろな?どっから乗ったんや?いくらの切符買うた?」みたいなこと言われて、めっちゃ怖いです。洒落にならんです。中学生の頃、そういう目に遭ったことがあります。
切符を買った
なんか、2週間前にもこんな写真を撮ったような気がするなあ。
阪急7000系とひな
で、西宮北口まで来て、ひなは駅のコンビニで「カツめしおにぎり」という、関東では見かけないおにぎりを発見した。
カツめしおにぎり
他にも、関東では見かけないおにぎりが色々あった。
西宮北口駅の売店
白バラ牛乳というのは、湯河原における丹那牛乳みたいなものだろうか?
白バラ牛乳
色々買う。
いろいろ買う
西宮北口に着いたのは、まだ7時台。ドリームは8時から。そこで、私の思い出の場所である「門戸厄神」の「東光寺」にお参りに行って見ることにする。
門戸厄神駅付近にはまだ畑も残っていたが、このあたりもマンションは増えた。
ネギ?畑
東光寺に行くのは30年ぶりくらいかも。
参道
この新聞屋さん、昔からあったような気がするなあ。
新聞屋さん
うわあ、懐かしい!この風景!
門戸厄神東光寺
東光寺は高台にあるので、西宮市内が見渡せる。
東光寺から眺める西宮
いろいろな像があって、詳しいことはよくわからないけれど、なんか、独特の雰囲気がある。
門戸厄神東光寺
普通、お寺に「これ」ってないですよね、神社にはあるけれど。色々由来があるのだろう。
手を洗う設備
本堂。
門戸厄神東光寺
おまいりをするひな。
おまいりするひな
慶寿石という、触るとパワーがもらえるという石があった。触ってみた。
慶寿石
日本盛とか白鹿とか剣菱とか、西宮のお酒ですなあ。
奉納されているお酒
ささっとお参りして、ささっとドリームに向かう。帰り道。こういうクラシックな火の見櫓も最近はあまり見ないなあ。
クラシックな火の見櫓
ほんと、マンション増えた。
マンションが増えた
これは、このへんで売っている「べんり菜」という野菜だろうか?
菜っ葉
門戸厄神駅に戻る。宝塚歌劇のポスターとか、阪急の駅らしいなあと思う。
宝塚歌劇のポスター
8時を少し過ぎた頃に西宮北口に戻り、珈琲屋ドリームに入る。
珈琲屋ドリーム
ここはハルヒの聖地として有名であるが、それ以前から、直火式自家焙煎を行なっており、コーヒーの味には定評があった。あと、休日の朝なのに、どんどん人が入って来たのには驚いた。住宅街なので、休日の朝、ちょっと美味しい朝ごはんを食べに行こうか、という感覚かもしれない。
珈琲屋ドリーム
みくるちゃんもハロウィンモード。
みくるちゃんハロウィン
ドリームの「たっぷりサラダ」は、100円で、本当に山盛りのサラダが出る。
たっぷりサラダ、ミニサンドウィッチ
ドリームから駅に戻る途中、ふと、心惹かれる和菓子屋さんを見つけ、入って見る。
和菓子屋さん
そうしたら、栗蒸し羊羹と黒豆茶をサービスしてくれたんです。
栗むし洋館と黒豆茶
干菓子とか黒豆茶とか、色々買いました。
干菓子を買ってみる
いや今日はハルヒの聖地巡りに来ているわけじゃないんですけどね、って、「北口駅前」。
「北口駅」
関西なので、エスカレータは右側に並ぶ。
右並びのエスカレーター
「ひばりがおかはなやしき」行き宝塚線普通。って、今度は「永遠の野原」聖地巡礼でしょうか?
雲雀丘花屋敷行き普通
9時52分梅田発。快速特急「京とれいん」京都河原町行き。私は、これに乗りたかった。
京とれいんロゴ
九州ななつ星、トランスイート四季島、トワイライトエクスプレス瑞風、カシオペア、東北・北陸新幹線グランクラス、京とれいん3・4号車。どれに乗って見たいかと問われれば迷うことなく、京とれいんを選ぶ。それくらい乗って見たかった。個室風のパーテーション、2+1人がけのゆったりした座席は、畳敷きにクッション付き。背もたれも一部畳。和紙調の照明。ちょっと非日常的な電車。これが、追加料金不要なのだ。指定席でないのが難点といえば難点。早めに駅にいて並ばないと座れない。
なぜこれに乗りたかったのかというと、高いお金を払って高品質な列車に乗れるのは、ある意味、当たり前だと思うんです。そうじゃなきゃ詐欺ですよね。でも、京とれいんは、乗車券だけ。特別料金を取らない。追加料金不要で、これだけの非日常感を味わわせてくれるのは京とれいんを除いて他にあるだろうか?
座席の一部は畳。たかが畳というなかれ。こんな小さくて規格外の畳、特注しないと作れないでしょう。
阪急の電車は全般的に質が高いけれど、この京とれいんは、それを極めているという気がする。そこに、阪急の「質の高い日常を提供する」という理念というか矜持のようなものを感じて、すごいなあと思うのです。
京とれいんインテリア
君は嬉しそうだね。
豆
とりあえず京都河原町まで行きました。
あ!マツキヨがある!関東と看板が違う!景観条例とか、色々あるのだろうね。
マツキヨ
鴨川を眺めるひな。
鴨川とひな
あ!天一!天一!京都といえば天下一品!だけれど、さっきドリームでモーニング食べたばかりでして……
天下一品
レンタル着物は流行っているようだ。私が子どもの頃には、こんなサービスなかったなあ。
レンタル着物
スタバの店頭で、置物のようにおとなしいシーズーに出会う。しつけがしっかりしているのだろう。ひなが近づくと、仲良くしてくれた。
シーズー
八坂神社まできてみたが、中には入らなかった。
八坂神社
霊山観音。
霊山観音
祇園をどりのポスター。舞妓さんというのも、なんともいえない独特の世界観の中の人たちという気がする。
祇園をどりのポスター
二年坂。このあと、あるお店の店頭でショーウィンドウを撮ろうとしたら「あかんあかん、写真は撮影禁止や」と言われて、すごくショックを受ける。なんかいやなご時世ですなあ。
二年坂
京都っぽい風景。
京都
八坂の塔。この通りでは、八坂の塔をバックに写真を撮っている人が、日本人、外国人を問わず、多かった。
八坂の塔
その八坂の塔の近くで、カマキリを拾った。まだ生きていたので、近くの木の葉の上に移動した。
カマキリ
なんだかんだ言って私も八坂の塔を撮って見たりしてしまったり。実は私、京都に来るのは何回めかわからないけれど、八坂の塔のこんなに近くまで来たのは初めてなんです。お上りさん。
八坂の塔
八坂の塔
まだ昼前だったけれど、京都はもう人混みがすごくて。連休の中日ということもあったのだろうけれど、もう参りました。というわけで、バスに乗って(バスも混んでいた)京都駅に戻り、早めの新幹線で帰ることにした。
京都の地下で、辻利のカフェに立ち寄る。
辻利カフェ
このお煎茶はサービス。
辻利カフェ
お昼に何か買って行こう、ということで、奮発して、「香住かに寿司」1080円というのを買う。関西の人って、カニ、大好きなんです。冬になると大阪からカニを食べに行くための特急列車が増発されるほど。
こてこての京都でおなかいっぱいになった後は、お昼もこてこての関西ってことで。でも、これ、マジ美味しかったです。1080円の価値あるある。
香住かに寿司
熱海に停車するひかりがしばらくなかったので、静岡までひかりで行って、そこからこだまに乗り換え。静岡あたりまでくると、だいぶ帰って来たなあという気持ちになる。
新幹線
なんだかんだ言って、やっぱり私には湯河原が似合っているみたいだ。