クハネ583、キハ81


カテゴリー: 写真日記鉄道 | 投稿日: | 投稿者:

左、最近オークションで落札したクハネ583。実物は、昼行では座席車、夜行では寝台車になるという昼夜兼用の特急形車両だった。クハネ583は先頭車の形式名で、中間車のモハネ582に、夜行で一度だけ乗ったことがある。1986年、常磐夜行「ゆうづる」。青函連絡船連絡の寝台特急。乗ってすぐに眠ってしまったので細かいことはあまりよく覚えていない。後に普通列車用715系・419系に改造された。そちらの方がよく乗ったが、足回りや座席が特急仕様のせいか、乗り心地は非常に良かった。

右、数年前にオークションで落札したキハ81。実物は、昭和53年まで、紀勢本線で走っていた。(最初は常磐線、東北本線でデビューした。)現役時代のキハ81を、国鉄天王寺駅でほんの一瞬だけ見たことがあった。ちょうど発車時刻で、遠ざかっていくその無骨なボンネットに、「ここには凄い車両が居る」と思った。多分私は小学生だったと思う。後に大阪の交通科学館に引き取られ、実物が今でも展示されている。交通科学館に展示されるようになった時、私は中学生だったが、改めて実物を眺めて、これは何とも言えない雰囲気を持っている、と思った。なお、キハ81は先頭車の形式名で、中間車のキハ80には紀勢線特急「くろしお」、山陰線特急「まつかぜ」で乗った。今の特急と違って背もたれを倒すことが出来ず、2012年現在の車両と比べると貧相であったはずなのだが、白い布製の枕カバーがついていて、「特急の風格」というものをそこはかとなく漂わせている車両だった。

この2両に共通していると思うのは、「格好良すぎないところ」ではないかと思う。新幹線のようにスマートではなく、どちらかというとごつごつした感じがする。でも、そこに惹かれる。

この2両を眺めながら飲む珈琲は美味い。

クハネ583、キハ81(模型)

クハネ583、キハ81(模型)