これもmixiの日記に書いたら、予想外に足跡が多かったので、こちらにも書くことにする。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1644569495&owner_id=952527
集英社など漫画出版10社、都条例に改めて抗議 アニメフェア不参加、ファンにわびる
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1448982&media_id=32
出版社も頭が固いなあ。
例えば村上春樹の「海辺のカフカ」を、原作に忠実に漫画化したらいい。
何しろいきなり「15歳の少年が家出」。少年少女の深夜におよぶ外出は、あっちこっちで条例でNGになっていたはず。
途中から登場する「ホシノ青年」は、「カーネルサンダース」に紹介されて「19歳の娼婦を15000円で買っている」。売春防止法違反でしょう?
もっとマズそうなのが、主人公のカフカ君15歳が「家出先で50代の女性とセックス」。
そりゃあ、淫行条例に完全に引っかかるでしょう?
という訳で、これを漫画化すると、都の条例によって「有害図書」ということになって、普通の本屋さんには置けなくなってしまう。
でも「出版してはいけない」とは誰も言っていない。
だから、新潮社は堂々とその「漫画版」を出版して、その漫画を一般の書店ではなくてアダルトショップとかに置いてもらえばいい。
18歳以上の人は、どうどうとそういうお店に入って「文学作品」を買えばいい。「文学作品を買いに行くこともあるんだから、大人はみんな堂々とアダルトショップに入っていい」という風潮を作って、市場を拡大したらいい。
ネタになりそうな文学作品は、いっぱいあるんじゃないかな?
志賀直哉の「暗夜航路」で、主人公が売春婦の胸を持ち上げて「豊作だ!豊作だ!」と言うシーンがあるけれど、豊作はともかくとして、(現代の法律に照らし合わせれば)売春防止法違反で、これを忠実に漫画化して「法に触れるような性描写」だから、「有害図書指定」ってことにしましょうよ。
あ、そうそう、某都知事の「太陽の季節」も、是非、原作に忠実に漫画化を。もちろん「有害図書指定付き」で。
(補足)
IT Media Newsの記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1012/22/news100.html
(さらに補足)
村上春樹と言えば、売れに売れた「1Q84」でも、予備校講師の「天吾」が、17歳の少女「ふかえり」と、生で中出しでセックスするシーンがあって、しかもそれが、book3のエピソードにつながって行く暗示もあるため、漫画化にあたっては「その場面を書かない訳には行かない」。という訳で、漫画化すると内容が淫行条例に引っかかって「有害図書指定」。で、それでもってその原作がきっかけでノーベル文学賞とか取っちゃったりしたら、もう、何が何だか。