ちょっと時間が出来たので、岳南鉄道の比奈駅に行ってきた。
理由は、駅名が「ひな」だから。「ひな駅」に「ひな」を連れて行こう、と。
それともう一つ。出来れば、もう数少なくなってしまった「私鉄の貨物列車」を見たかったから。
まず、JR東海道線で吉原に行く。吉原駅から切符を買って電車に乗る。2両編成。冷房が効いていた。

岳南鉄道吉原駅にて車両
電車は空いていたが、途中の駅で数人ずつ乗り降りがあった。
本吉原という駅には、なぜか「庭」があった。

本吉原駅の庭
ひな駅に着いた。

比奈駅とひな
こじんまりとした比奈駅の駅舎。

比奈駅
駅から少し歩くと、遠くに富士山が見えた。

富士山
待合室は静かだった。

比奈駅待合室
比奈駅は、私鉄では珍しい「貨物駅」でもある。今時、駅ではあまり見かけなくなった「はかり」があった。

比奈駅事務室
突然、大物が現れた。ED50型、ED501。昭和3年製。この車両の存在はネットで知っていたが、実物の、しかも「普通に使用しているところ」が見られるとは思わなかった。「ポー」と、汽笛のような優しい音がした。

岳南鉄道ED501
駅構内の踏切より撮影。
正面から見ても味わいがある。

岳南鉄道ED501、正面
ホームより撮影。なお、撮影の際には、「入場券又は行き先までの切符を買ってください」とのこと(比奈駅駅員さん、談)。慌てて帰りの切符を買った。

岳南鉄道ED501
岳南鉄道の切符は「硬券」。今ではほとんど見なくなったタイプだ。

岳南鉄道の硬券
吉原駅の駅員さんによると、今日は午前中の貨物列車は運休だったそうだ。
午前中の貨物列車に充てられる予定だった機関車(ED403)は吉原駅で休んでいた。
なお、このED403という機関車も、ED501ほどではないが、結構年代物というか、昭和41年製で、私と1歳違い。

岳南鉄道ED403
ともあれ、比奈駅で思いがけずED501の稼働する姿を見られたのは嬉しかった。
ひなによれば、その時私は「白熱していた」そうである。