2002年の今日、私は湯河原町役場に転入届を出した。実際には前日には湯河原に来ていて、でも引越し荷物は届いていなかったので、ひなの家に1泊、泊めてもらった。引越し荷物が届いて、湯河原での暮らしが始まったのが6/25。あれからもう15年ということになる。
実は、2002年からさらに遡ること10年、1992年前後頃、東海道線を普通列車で旅行する時に、熱海で列車に乗り換えることが多く、その一つ手前の「湯河原」という駅の存在は知っていた。夕方の熱海発に乗ってビールを飲みながら湯河原の駅に着く。こんな緑が多くて温泉のある場所に住んで、仕事は東京とデジタル回線で直結してやりとりして、なんて出来たらいいのになあ、などと、漠然と考えていたことがある。
その頃は、公務員を辞めることはあまり考えていなかったし(少しは考えていた)、まさかその5年後に、湯河原出身のひなと知り合って、巡り巡ってこの街に住むことになるなどということは、夢にも思わなかった。
夢というのは、必ずしも叶うものではないけれど、意外なことに、漠然と描いていた夢がかなってしまう場合もある。私は、そう思う。