損失


カテゴリー: テキスト日記 | 投稿日: | 投稿者:

今月は損失が出る。数万円くらい。金額的に見ると、このくらいの損失というのは、意外に少なくない。

1990年代。ポケットに入るPCを買った。ソフトとセットで10万円くらい。それが、開封して使ってみて困った。キーがあまりにも小さ過ぎてスムーズに文字入力が出来ない。親指でぽちぽちやらなきゃならない。これは「文体が変わってしまう」。今思うと私の文体なんぞ変わったところでその後何の賞に入った訳でもなく、どうでもいいことだったのだが、その時には危機感を覚えた。それで、すぐに中古で売却して5万くらいの差損を出した。あれは痛かった。

20万のノートパソコンを、駅のホームで落っことして画面を割ったこともあった。同じ商品が秋葉原で、型落ちで安くなっていたのでそれを買ったが、型落ちとはいえ6万円。6万円あったらどれだけ美味しいコーヒーが飲めるか・・・とかいう計算をする人はパソコンを持ち歩くべきではないのだろう。
パソコンを落としたのは1回ではない。その後もう一度落とした。その時には代替品が値上がりしていて、8万4千円も払った。
合計14万。泣きたくなる。泣いた。

あとは、そもそも公務員を辞職した段階で、生涯所得が激減していると思う。しかし、生涯所得と簡単に言うが、もし辞めずに、35歳くらいで自殺していたら、それでも今より生涯所得は高かったかもしれないが(ていうか今がどれだけ低いか)、死んでしまっては何にもならない。

あとは2001年、ライカM6を落下して修理代に8万かかった。それを中古で売却するという発想は、当時はなかった。それ以前にライカそのものが私にとっては、今思うと莫大な回り道で、それだけ払うならデジタルカメラを買うべきだった。当時円高でライカの価格は低下していたが、それでも購入価格と修理代を会わせると40万くらいどぶに捨てた。今は全部売ってしまった。レンズは意外と高く売れて、それでも15万くらいだっただろうか。差損25万。

今、収入が凄く少ないので、損失も額が限られている。
それでも損失を出し続けている私は、つくづく、お金の使い方が下手なんだなあと思う。