今さらながらTBSの深夜アニメ「けいおん!!」を見ている。
二期の第6話からという、周回遅れというか今さらというか、色々な人から笑われそうな気もするが、まあ、ともあれ、見ている。
夜遅いのでHDDで録画して、次の日に見ている。
で、これが「もの凄く面白いのか?」と問われると、うーん、と唸ってしまう。
私は、充分楽しんでいる。そう。楽しい。
しかし、他人に「これ面白いよ」と勧めることが出来るかというと、それはどうだろう?と躊躇してしまう。人によっては「明らかに面白くない」と言いそうな気がする。
背景や機材の描き込みはかなり丁寧でリアリティーがあるし、キャラクターも魅力的に描き出されている。
オープニングやエンディングも手抜きが無い感じがする。
しかし、それは必ずしも「面白い」に直結するとは限らない。
元々アニメにも軽音楽にも詳しくない私が「けいおん!!」を「評論」するのは恐れ多いので(というより出来ないので)控えるけれど、ただ1つ、このアニメを見て思ったことがある。
それは、「もし女の子に産まれて、女子高に通っていたら、随分違う人生を歩んでいただろうなあ」ということを思ってしまう、ということだ。それくらい、「楽しそうに」描かれている。
いや、実際のところ、女子高とはどんなところなのか、私は知らない。
中学の同級生で女子高に進学した子がいて、その子が電話で「女子高は楽しいよ!男子校みたいに暗くないよ!」と言っていたのは覚えている。
しかし、女子高の文化祭にさえ行ったことがないし、その子ともそれほど親しい訳ではなかったので、それ以上の話は聞いていない。
で、「けいおん!!」。
ストーリーというほどのものもなく、取り留めのない話を、ぽい、ほい、と出す感じがするけれど、それはいいところなのかもしれない。(原作が4コマ漫画であることも影響しているのかもしれない。)
しかし実際には、とうてい「ほい、ほい、」と出せるような絵ではなく、かなり作り込まれている。キャラも背景も綺麗だ。
綺麗だけれど、それを押し付けていない。
そして、全体的に「脱力」の愉しみを漂わせている。
キャラの性格も、何か独特のバランスが保たれているようで、面白いというより心地よい。
「けいおん!!」は面白いか?と訊ねられると、ちょっと回答に困る。「面白い」と答えても嘘ではないけれど、それだけでは何かちょっと違う。
「面白いというより楽しい」と言ったら、理解してもらえるだろうか?
多分来週も見ると思う。「けいおん!!」
あと、全然関係ないけれど、エンディングの曲「Listen!!」はかなり気に入った。