湯河原は、行政区分上は神奈川県に入るので、関東地方ということになる。
また、JRは「東日本」に入るし、NTTも「東日本」のエリア内だ。
家庭の電気は50Hzで、そういう意味でも東日本文化圏にはいると思う。
ところが、セミが少し違う。東日本というか東京でよく聞く「ミンミンゼミ」が鳴いたかと思えば、西日本で-メジャーな「クマゼミ」も鳴く。クマゼミは大磯あたりから西に来ると鳴き始めるようだ。
そういう意味で、東日本文化圏に、西日本の匂いが少しだけ入り交じりはじめる場所であると言えると思う。
最近、そういう「東日本」と「西日本」の入り交じる例を、もう1つ見つけた。
それは、「ところてん」だ。
ヤオハン(本当はマックスバリュ東海という名前に変わったのだが、地元の人は誰もそんな洒落た名前では呼ばないし、そもそもバス停が「ヤオハン前」のままだ)のところてん売り場で、今年初めて見つけたのだが、何と、「酢醤油」のたれ付きところてんと、「黒蜜」のたれ付きところてんが、並べて売られていた。
実は私は、酢醤油のところてんというのは苦手だ。
両親は関東生まれの関東育ちなので、ところてんを酢醤油で食べる。でも私は、子供の頃からこの「酢醤油のところてん」が苦手で、食べられなかった。
ところが、小学1年生の時に革命的な文化に出会う。近畿に引っ越したのだ。それで、「黒蜜をかけて食べるところてん」というものに出会った。
初めて「ところてんが美味しい」と思えるようになった、のは私だけで、親は相変わらず酢醤油を掛けて食べていた。
黒蜜をかけて食べるところてんは、本当に美味しい。これは誰にも譲れない。