オハ61系


カテゴリー: 写真日記鉄道 | 投稿日: | 投稿者:

ヤフーオークションで、1/150のオハ61を2両、オハフ61を2両、落札した。
それが昨日届いた。
単純に嬉しい。
実は、5月に買ったDF50(記事はこちら→http://hmk.iijiman.com/mamenikki/?p=1699)をしばらく部屋に飾っていたのだけれど、これを見ているうちに、「やはり機関車の後ろには『何か』を繋いであげないと淋しそうだな」という気持ちになってきた。
四国のDF50といえば石灰石輸送列車なども有名だけれど、私はその実物を見たことがない。
それより、同じ四国でも、実際に乗ったことのある「DF50牽引の、オールオハ61系の土讃本線普通列車」を再現してみたいという気持ちになった。
で、今週、ヤフーオークションを眺めていたら、4両まとめてオハ61系を出品されている方がいらしたので、早速入札し、落札した。
オハ61系を知っている人なら「全車オハ61系なんて、そんな列車、和田岬線以外にあったのか?」と思われるかもしれない。
しかし、あったのである。
証拠はない。私と、その時一緒にいた友人2人の記憶が全て。
1980年8月23日、日の沈んだ土讃本線新改駅に推進運転で入ってきた高知行普通列車は、DF50牽引の客車列車。機関車の次(つまり一番前)のデッキから乗車して驚いた。
白熱電球に照らし出された木目の壁。
背もたれが板張りの座席。
がら空きのオハフ61。
「幽霊列車や!」と誰かが叫んだ。本当にそんな雰囲気だった。
隣の車輌に行ってみた。同じだった。
オハ61系。乗客は数えるほどしかいない。
その次も、その次も・・・確か6両編成だったはずだ。
そして、6両目の最後は、ドアも何もない開けっ放しの通路がぷっつりと途切れていて、足下から銀色に輝くレールが延びていた。
私たちは客室内に戻り、木目と白熱電球のオレンジ色の光に包まれて、高知駅までの時間を過ごした・・・
日付は、当時の切符を手元に残してあるので間違いない。
中学2年、初めて友達同士だけで行った、泊まりがけの旅行だった。

あれから30年が過ぎた。もうオハ61系は走っていない。大井川鉄道にも残っていない。
でも、私の心のどこかで、重厚な鉄路の響きとともに、走り続けている。

模型のオハ61系は、DF50とともに、仕事場のショーウィンドウに飾ることにした。

オハ61系とDF50(1/150)

オハ61系とDF50(1/150)