この人生相談はどこへ持って行ったらいいのだろう?


カテゴリー: テキスト日記 | 投稿日: | 投稿者:

うちは生ゴミを捨てる時に古新聞に包んで捨てているのだが、その古新聞に、難しい人生相談が載っていた。ひなが見つけた。

その人生相談は、

「息子が妹の水着を来ていたので『変態』と言って叱った。その後息子は、スイミングスクールから大量の女性用水着を盗んで来ていたことが判明した。息子に聞くと『忘れ物の保管場所から持って来た』というので、『盗みはダメだ』と叱った。さらに息子は、通販でセーラー服を購入していることが判明した。それは通販の明細が捨ててあったので分かった。どうしたらよいでしょうか」

・・・というようなものだった。それに対して精神科医が回答をしていたが、何を言っているのかよく分からない回答だった。

私はこの件について、二つの問題を感じた。

まず、この件はそもそも問題の切り分けをしないとダメでしょう、ということだ。
「息子」が、単に女装したいだけなのか、それとも女性になりたいのかで、対応は全く違うだろうということだ。
女装をしたいだけなら、盗みを叱るだけでよいと思う。女装したければすればよいではないか。
しかし、女性になりたい、あるいは、自分の体は男性だけれど脳が女性、といった場合には、性同一性の不一致という問題に突き当たるので、それに対応した対処が必要だろうということだ。具体的には、女性になりたい、あるいは自分は女性であると思っているなら、まず直近には女性としての日常を整えてあげなければならないし、将来的には性転換手術も視野に入れるべきだろう。
ともあれ、そういう意味での「問題の切り分け」が先決だろう。

もう1つの問題は、そもそもこういった相談の窓口はどこなのだろう?ということだ。つまり、相談の持って行き場がない。
とりあえず新聞では精神科医が回答していたけれど、精神科医も困っただろうなと思うのである。性同一性障害と分かっているならまだしも、このケースはそれ以前の「問題の切り分け」が出来ていないのだから。
かといって県立女性センターも管轄外だろうし、児童相談所も多分対応出来ないだろう。
学校も無理。学校ってそもそも「教科を教えるところ」で、子どもの何でも屋さんではないのだから。
いや、だからといって、飯島意匠に来られても困りますけど。