うちは自営業なので、お盆休みというのは特にない。
お客さんがお盆期間中の営業時間短縮があったりするが、普通に営業しているお客さん(というか、お店)もあるし、某商店などは今日など大行列が出来ていて、お盆休み期間中こそが書き入れ時という感じであった。まあそれはうちには直接関係ないといえばないのだけれど。
学校の事務職員をやっていた時には、夏休みがあった。規定で、確か3日くらい。この規定は県庁職員と共通で、かといって事務室を無人にする訳にはいかないので(電話応対とか宅配便の受け取りとかあるし、部活で学校を開けなきゃいけないというのもある)、交代制で休暇を取っていた。
夏の休暇を土日にうまく繋げれば、5日くらいの連休は取れた。私はお盆期間中はあえて出勤して他の人に休みを取ってもらい、私自身はお盆を過ぎた頃に休みを取ることが多かった。
それで私はよく、東北に旅行に行っていた。
なぜ東北かというと、それは1990年代初頭のことなのだけれど、まず、東北地方のJR全線に乗ろうと思ったということがある。
それともう一つ、当時はまだ今のような通勤電車タイプの車両ではなく、鈍重な電気機関車が客車列車を引っ張るというスタイルで、座席はボックスシート、乗客は数少なく、旅行の風情が多いに楽しめるということもあった。1990年代半ば頃から通勤電車タイプの車両に置き換えられ、編成も短くなって混雑するようになり、私の興味も薄らいで行ったが、その頃には東北のJRは全て乗り終えていた。
常磐線の普通列車にもよく乗った。普通列車だけでなく、時には奮発して特急に乗ることもあった。上野発仙台行きの在来線、常磐線経由の特急があって、特に日立のあたりから先ではしばしば海が見えて、特に常磐線北部の車窓には味わいがあった。後にそれが災いとなって、津波で線路どころか駅まで流されてしまって、その上に原発事故まで起きてしまって、常磐線の北半分は復旧の見込みが立っていない。まさか20年後にそんな世の中になっているとは思いもせず、松並木の向こうに見えるさざ波を眺めていたりした。
今年は特にお盆休みを取る予定はない。明日も銀行に行ったり、所用があったり、忙しいというほどではないが用事がある。