「1Q84」に登場するヤナーチェックのシンフォニエッタを聞いてみた。


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村上春樹の新刊「1Q84」に登場するクラシック音楽、ヤナーチェック(ヤナーチェク)の「シンフォニエッタ」が、Amazonから届いた。
クラシックのことはよく分からないのだけれど、「1Q84」を読んで、これは聞いてみたいと思って、注文した。
で、早速、聞いてみた。
やや軽やかな感じもあるけれど、総じて荘厳な感じの曲。
ちょっと不気味で不思議な「1Q84」ワールドの始まりに相応しい。
冒頭のティンパニーが重要というか、「ティンパニーの名手」が居ないと、この演奏は成功しないだろう。その点、「1Q84」で村上春樹が記している通りだと思う。
そして、この曲をトヨタクラウンの個人タクシーで、上質のカーステレオで聞いたら・・・うーん、本当に「1Q84」ワールドが始まってしまうかもしれない。
シンフォニエッタというだけあって、第一楽章からして2分36秒と意外に短い。
最後の第五楽章で第一楽章に似た旋律が現れ、「元に戻る」「永遠に続く」ような雰囲気も感じる。
「1Q84」には、他にも古いジャズなど様々な音楽が登場するけれど、それにしても、このヤナーチェックのシンフォニエッタは「1Q84」のテーマ曲かと思ってしまうほどハマっている。
村上さん、よくこんな曲を見つけてきたものですね、と、感心した。