何歳まで現役を続けられるか?


カテゴリー: テキスト日記 | 投稿日: | 投稿者:

義祖父が今年9月に96歳で8回目の年男。
毎日、オリジナルドリンクを作って飲んでいる。
これは、インスタントコーヒーに砂糖とクリーミングパウダーを大量に入れたものになぜかクリームコーンの缶詰を混ぜたものだ。なぜコーン?
さらに彼は、ドクダミとセンブリを煮出したゲロマズいお茶で赤玉腹薬を毎日飲んでいるらしい。すなわち、下剤を使って下痢止めを飲んでいる。いいのか?
血圧が瞬間風速で上200くらいだが、降圧剤を飲んでいるのであまり問題ないようだ。
今日も、親戚全員から反対されたにもかかわらず建設を強行した自宅2階増築部分に籠って、瀬戸内寂聴の写真を机に飾って(瀬戸内寂聴の方が年下なので年下のアイドルということらしい)、時にその2階から「ぐぉー」という音が聞こえて来てそれが何かというと、10年くらい前にひなが買って使わなくなった(というか家に置き場がなくなった)エアロバイクを全速力で漕いでいる音。
さすがに最近は一日の半分くらいは眠っているとのことだが、総じて、全くもって死の気配を発していない。介護保険で言うところの要支援だそうだが、デイケアに1日行って、よほど馬鹿馬鹿しかったらしく、いかにも無理矢理やらされましたといわんばかりのぐしゃぐしゃの塗り絵を持って帰って来た。ありゃ介護保険料の無駄遣いだったな。

義祖母が3月に90歳。こちらはちょっとヤヴァい感じで、何を聞いても「わかんない」「忘れた」と言うようになってきた。家事もしなくなった。こちらもデイケアはお嫌いのようで、何でもデイケアに行くとデイケア利用者の間の人間関係というか上下関係というか、利用者のボスみたいのが居て不愉快なんだそうだ、まあそういう気持ちは分かる。
体が動かなくなって来たのでリハビリに通わなければならない(要介護)のだが、面倒くさいというか億劫らしく、リハビリをサボってごろごろしては、義母に叱られている。こちらは、まあ、90歳にもなれば、そんなもんだろうな、という感じがする。ただ、82歳で寝たきりのまま死んじゃった父方の祖母や、42歳で死んだ父方の祖父(この人とは会ったことがない)とか、そういう人達に比べると驚異的に健康に思える。

それで、一体何を言いたいのかというと、じゃあ、自分は何歳まで生きて、そのうち、何歳くらいまで「現役」でいられるのだろうか?ということを、ふと考えた。考えたというほど深刻なものでもないか、思った、程度のことだけれど。

公務員や会社員の現役は、自分で決定出来ない。定年即現役引退ということになる。
実は過去に学校の事務職員をやっていて、その定年は60歳なのだけれど、私はその半分の30歳で、辞表を出した。その時、私は預金残高から逆算して2002年頃に資金が尽きて自殺でもしようかなとマジ考えていた。折角資本主義の先進国に産まれたのだから、死ぬ前に多少は自由経済のダイナミズムを味わってみたいとは思ったけれど、トレーディングの才覚がある訳でもなく(あれば今ごろ秋葉原でビルの2、3棟くらい買ってます)、かといって自営業など、公務員崩れごときにそうそう務まるとは思えなかった。

まあその後色々あって、現実の今の私は、自営業で、定年がない。
でも、じゃあ一体何歳まで「現役」で居られるのか?
そのときの医療水準とか社会的環境(経済事情の安定性とか)にも左右されるとは思うけれど、そもそも何を持って「現役」と定義したものか。

アンリカルチェブレッソンは95歳まで生きて、92歳まで写真を撮っていたという。

例えば70歳くらいになってもメールマガジンの原稿書きとか、やっている可能性はあるのか。80歳くらいになっても、この豆日記くらいは続けているかもしれない。カルチェブレッソンが92歳か、負けたくないな。