ジョージ・オーウェル「1984年」を注文してみた


カテゴリー: テキスト日記 | 投稿日: | 投稿者:

村上春樹の新刊が「1Q84」ということがわかって、ネットでいろいろ検索していくうちに、ジョージ・オーウェルという人の「1984年」という小説のことが気になり始めた。
1940年代に書かれた「未来の話」としての「1984年」。
村上さんはこれを読んでいるだろうなと思う。
その上で、下敷きにしたのか、それとも直接的な関連性は持たせずに書いたのか、あるいは全く別の展開を用意しているのか、それは現時点では全くわからないけれど、何となく「読んでおいた方がいいような気がする」と思って、今、Amazonで古本を300円で注文した。
村上さんの新刊が出た後には、もしかするとこの本が値上がりするかもしれないけれど、別にそれで儲けようというつもりはない。儲かっても数百円だろう。それで一生遊んで暮らせる訳でさえない。ただ、300円で買えるうちに買っておこう、という欲は働いた。村上さんの「1Q84」を読んだ後で改めてどう思うようになるだろうか、ということもあって、この本は手元に置いておこうと思う。だいたい売り抜けるくらいなら最初から図書館で借りる。
という訳で、とりあえず「1984年」を注文してみた。読んでみてどう思うかは、まだわからない。
個人史的には、1984年というのはちょっとした大きな節目となった年だった。高校を病気で留年して、「2回目の2年生」となった年だ。その病気(強迫神経症)は今の病気にもつながっていると思うけれど、病気を抱えたなりに、17歳で人生をリセットしたような気持ちになったのを覚えている。そう、人生にはリセットボタンが、ないように見えて、実は結構あるのだ。留年とか、転職とか、夜間の写真学校に通うとか。
あと、1984年には「2回目の」高校の修学旅行に行った。ちなみに1回目は1983年だ(当然だが)。修学旅行に2回行った人は少ないと思うので、この件に関しては「実体験に基づいて」「修学旅行にもう一度行きたいという願望を実現させたらどうなるか」ということを、個人的な意見として述べることが出来る。それは、一言で言うと、こうだ。あれは2回行くもんじゃない。1回だけ行って、「また行きたいなんて夢だよね」と思っておくものであると思う。