久しぶりにフィルムカメラを使ってみた


カテゴリー: テキスト日記 | 投稿日: | 投稿者:

今日、この「豆日記」に使っているブログ管理ソフトWordpressを4.8にアップデートした。まあ大丈夫だろうとは思うけれど、念のため、新しい記事の追加をしてみようと思う。Wordpressは2007年から使っている。2007年に、Wordpressを使う案件を受託して、そのクライアントとはもう契約が切れているのだけれど(というかクライアントそのものが組織再編で消滅)、以来、Wordpressは私の仕事の中で、結構大きなウェイトを占める存在となった。

で、Wordpressとは全然関係ないことではあるが、ここ数日でフィルム3本、CONTAX T2で写真を撮った。2本は感度800のネガカラー、1本は感度50のポジ。ポジの方は、朝方三脚を立てて撮った写真以外は、失敗していると思う。手ぶれ補正もない上に、T2の手ブレ警告は、具体的に何分の1のシャッターが切れるのまでは教えてくれない。切ってみると1/4くらいになっているのでは?という音がしたことがあって、これはどうやっても手ブレしているだろう、というカットがあった。

最近、ヤフオクを眺めていると、かつて愛用していた中判6x6のMamiya 6が、レンズ付きで、9万台〜12万くらいで落札されている。懐かしいな、ちょっと買っちゃおうかな、とか心が揺らいだりするが、いかんいかん「もうこれは使用しない」と思って、実際全然使わなくなって、それでフジヤカメラに売ってしまったのに、今更何を言っているのか、と。

第一、今の私は写真を撮っても、モニタ表示かプリンタ出力しかしない。これでは中判フィルムカメラを持っていても意義は希薄ではないかと思う。今さら私がMamiya 6を買っても、部屋に放置してレンズをカビさせてしまうのが関の山だろう。Mamiya 6どころか、せっかく再度購入したCONTAX T2でさえ全然使っていないじゃないか、と。

で、そうか、フィルムで撮りたければT2を使えばいいのか、と思って、ヨドバシの通販で、ネガカラーフィルム3本とリバーサル1本を買った。明日郵送で奈良の現像店に出す。もう梱包した。

今回、フィルムを使ったのには、もう一つ、ちょっとした理由があった。

実は18年前にも、感度800のネガカラーで写真を撮ったことがあった。小田原で。ひな。18年前の5月30日。しばらく会えなくなっていて、1年以上ぶりに再会した時。当時はまだひなと付き合っていなくて、ただの「お友達」、いや、友達以前かもしれない「お知り合い」だったのだけれど、それから色々あって、まさか20年後に私が湯河原に住んでいるとは思わなかった。18年ぶりに同じ場所(喫茶店「豆の樹」)に行って、写真を撮ってみよう、というのがあった。18年前、「豆の樹」のコーヒーは美味しかったし、今でも美味しい。もっとも、今回頼んだのは「コーヒーフロート」だったけれど。

20年前にはLeica M6に35mmF2のレンズをつけて行った。もうそんなカメラ、持っていない。湯河原に来る前に売ってしまった。1997年から2002年までしか使わなかった。仕事で使ったこともあったけれど、とてもではないけれど「元が取れた」とは言い難かった。今思うともったいないというか、なんと言う贅沢をしたものかと、あのお金があったら今なら云々、と、後悔する部分もあるけれど、あの時の私には、M6が必要だったのだろう。

ともあれ、今、M6は持っていない。それでT2を持って行ったが、フィルムだけは感度800のネガで揃えた。逆に言うと、こういうよほどのことがないと、フィルムカメラで写真を撮る理由は、今の私にはないのかもしれない。フィルムカメラは、今でこそT2を1台だけ持っているけれど、一時は全て手放してオールデジタルだった(オールといっても、2台しかカメラを持っていないので、その言い方は大げさであるが)。仕事もプライベートも、デジタルカメラでないと「間に合わない」ようになってしまった、というのが大きい。納品時間だけではない。それより性能的な問題の方が大きい。手ぶれ補正5段と常用感度6400、最大感度25600。フィルムでは出来なかったことが、今は簡単に出来てしまう。

フィルムが現像から帰ってきたら、この豆日記(Facebook)にも写真を出します。