ひなに背中を掻いてもらう


カテゴリー: テキスト日記 | 投稿日: | 投稿者:

今日、どうしても背中がかゆくなって、でも、手が届かなかった。

「ひなさぁん、あの、大変申し訳ありませんが」
「なに?」
「……背中、掻いてもらえませんでしょうか?」
「?」

ひなが私の背中を観察すると、小さなにきびができかけていたという。
50にもなって背中ににきびを作るとは。アイスとかピーチョコとか、甘いものばかり食べているせいだろうか。

ひなに背中を掻いてもらったあと、にきびにはテラマイシンを塗って、絆創膏を貼って貰った。

ひながいる。

朔はいなくなってしまったが、ひながいる。

今日、にこりの駐車場の看板の貼り替えに行った。ひなに手伝って貰った。手伝って貰ったというより、ひなの方が大変だった。古い看板をはがす作業を頼んだのだけれど、何度もひっくり返りながらひなは必死に看板を外してくれた。私はそのあとから、シーリング材を使って新しい看板を貼っていった。全部で10枚貼った。30分かかった。家に帰ってくると、朔ぴょんはいなかった。それは知っていたけれど、いつも帰ってくると、むすくれてお留守番をしていた朔ぴょんがいない。でも、ひながいる。私は恵まれていると思う。

あと、今日、メルカリでTシャツが1枚売れた。赤字ではあるけれど在庫はさばけた。そのTシャツもひながデザインしたものだ。

朔はいなくなってしまったけれど、私たちは新しい日々を生きていかなくてはいけない。