100年前、私の4代前の先祖が東京で商売をしていた関係上、お墓が谷中にある。
お彼岸参りに行く。
日暮里から歩く。
駅前の通りで桜が咲いていた。
生花は地元で買うより日暮里の花屋の方が安くて質がいい。東京だから物価が高いとは限らないのだ。
なぜか麦茶が安い。
この不思議な家の前で、角を曲がるとお寺はもうすぐ。
お寺に着く。お茶を一服いただく。
梻(しきみ)と線香を買う。こういうのは地元で買った方が多少安いのかもしれないが、お寺とのおつきあいのつもりでもある。
法事にも出ないふざけた四代目ですみません。
帰りに神田珈琲園に寄る。どうせそっちが目当てだろう、と、先祖。
午後、帰宅。留守番をさせられた朔の機嫌が悪い。
「分かっているなら早くかつおぶしを出しなさいよ」