TOMIXのDD54を落札した


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DD54

DD54

数年前から迷っていたことがあった。
しばしばオークションに出ていた、TOMIXのDD54。
最近になって他社が相次いでDD54を発売したため、少し値が下がってきていた。

DD54。失敗作とも、短命で終わった悲運の名機とも言われる。
そのあたりの詳しい事情はGoogleとかで検索してください。
私は現役時代のDD54の実物を、ほんの一瞬だけ見たことがあった。
小学3年=1975年、学校の社会見学で、バスの車窓から、遠く離れたところを客車を牽引して走っている箱形の朱色の機関車を見た。DF50で有った可能性もなくはないが、福知山線という場所柄と、1975年というタイミングから、おそらくDD54であったと思う。
ああ、走ってるな、といった程度の認識でしかなかったが、山の中腹、緑の中を走る朱色の箱形車体は、心の片隅に記憶として残っている。
引退後のDD54は、中学の時、大阪の交通科学館で見た。その時には特に感動のようなものはなかった。一緒に展示されていたキハ81の方がわくわくした。

DD54というのは不思議な機関車で、故障が多発して現場では嫌われていたが、未だに鉄道車両の人気投票を(雑誌などが)行うと、必ずランキングに顔を出すという。1966年から1978年まで、わずか12年しか活動していなかった機関車。

「ゴーヨン機関車は鬼門」、とも言われる。
C54、ED54、EF54。設計が特殊であったり、数が少なかったりといった理由で、なぜか「54」を名乗る機関車は不遇の生涯を遂げたケースが多い。DD54もそうだった。
そんな「縁起でもない機関車」を買って飾ってどうする、という気もした。
でも、オークションで2000円台を付けていたのを見て、やはり買いたくなってしまった。
結局3200円まで上がってしまったけれど、定価が4500円くらいのものだったから、まあ、あまり悔しくはない。

DD54。ついに買ってしまった。ちょっと嬉しい。