先日、古い時刻表6冊のことを書いたが、実は、それとは別にもう1冊、「京阪神からのお出かけに便利な時刻表」という、近畿地区限定で発売されていた時刻表も出てきた。私が持っている時刻表の中では、一番古い時刻表ということになる。
この号の特集に「冷房のある臨時列車一覧」というのがある。1ページ半に収まるものだったが、それ以外には冷房は付いていなかったということか?
お約束の北海道の路線図。青函連絡船なんかも書いてある。
朝の東海道新幹線。東京ー新大阪間3時間10分。それなりに混んではいるが、全ての列車の最高速度が210km/h。今、朝など、のぞみが3分間隔で続行して285km/hとかやってる訳ですから、もう、全然別の鉄道システムになったと言っても過言ではなかろう。
夜の東京駅。九州、山陰、四国連絡、紀勢方面。きら星のように並ぶや「ブルートレイン」。といっても、「九州ななつ星」や「カシオペア」はおろか、北斗星のような「シャワー付き、デラックス食堂車付き」のような列車など来るはずもない。食堂車はプラスティックの椅子だったと思う。壁とかも無機質な合板張り。まあ定食くらいはあっただろうね、カレーとか。せいぜいそんなもん。あと、「さくら」「みずほ」「出雲3号+紀伊」についている★1つの寝台車のマークは「3段式B寝台」。個室云々以前に、3段ベッドで、頭ぶつけながら乗っていた訳ですよ、マジ。お客さんのニーズというか価値観も、「今とは違う」ものだったのではないかと思う。
ただ、その編成がホームに入ってきたときの「風格」のようなものは忘れられない。今の列車に負けずと劣らぬ堂々としたものがありました。
もちろん下りの東北も凄い。北海道連絡の夜行列車がぞろりと顔を揃えている訳です。常磐線経由の夜行があって、というか、常磐線経由の方がメインで、「ゆうづる」なんか、1号から14号まで、一晩に7往復していたんです。さらには夜行急行の「十和田」が2往復。これで全てかと思ったら、この他に奥羽本線経由の「あけぼの」にも青森行きがあった。一体何本あるんだ、北海道連絡。
この時刻表のダイヤから37年後の「未来人」なんです、私たち。
そりゃ、世の中も変わる訳です。