今日、Amazonで、新刊本「西又葵です。」と「にゃんだふる」を注文した。
http://aoinishimata.jugem.jp/?eid=763
正直なところ、実は私は、この作者が原画を手がけるゲームをプレイしたことがない。ゲームと言えば、フリーソフトのシンプルなゲームか、Windowsに標準で付いている「フリーセル」、昔のiBookについていた「nano zaurs」で遊んだ程度でしかない。いわゆるアダルトゲーム、H系のゲームというのは、雑誌の付録に体験版をちょろっと触ったくらいで、実のところ、それがどのようなものかよく分かっていない。多分、私の知らないルールやセオリーなどがあるのだろうなと思う。それくらいの素人ということだ。
あと、コミケにも行っていない。同人誌を買い集める趣味もない。私と、この「西又葵」という作家とを結ぶものは、何もない。
(誤解されると困るが、私はアダルト系のゲームを否定していないし、コミケや同人誌を否定するつもりも毛頭ない。積極的に参加はしていないけれど、「多くの人から必要とされている存在」「この世にあってよい存在」だと思っている。自分が買うかどうかは別というだけだ。)
それがなぜ、この本を注文してしまったのかというと、ちょっとややこしい話になる。
私がこの作家に注目したきっかけは、JA羽後の「あきたこまち」だった。
http://aoinishimata.jugem.jp/?eid=604
米袋のパッケージイラストに「萌え」系の美少女。これは「来る」と思った。売れると思った。理論的な裏付けによるものではなく、勘として「これは売れるような気がする」。ただし、この勘に自信はなかった。「売れる、と思うけれど、実際はどうかな」という感じだった。
それが実際にどうなったかというと、売れた。
JA羽後では、このパッケージの米が3ヶ月で32トンの米が売れたという。昨年までの1年間の出荷トン数が15トン。3ヶ月で2年分以上の米が売れた。同じ作者の手によるパッケージのイチゴも好調だという。さらに、1/25から「カレー」まで発売された。http://aoinishimata.jugem.jp/?eid=767これもおそらく売れるだろうと思う。
あきたこまちに関しては、昨年暮れに実際に買ってみた。お米はかなり美味しかった。しかし、この美味しさは何も昨年になって急に強化された訳ではなかったのだろう。もともと美味しい、だけど普通程度にしか売れていなかったお米。それを爆発的売り上げにつなげた、「萌え」の袋。確かにこれはインパクトがあると思った。ごく普通な受け止め方として、これは「綺麗なもの」だ。この絵を(米袋だが)所有していたいという気持ちを持つ人が現れるのも、理解出来ない現象ではないと思った。
萌え。
好むか好まざるかに関わらず、この世界同時不況に巻き込まれた不況下の日本経済の中で有力な「売れ線」のキーワードの1つは「萌え」ではないかという気がする。
私自身、綺麗な絵は嫌いではない。
しかし、好きか嫌いか以前に、今、あまりにもささやかながら、デザインに関係する職についている者として、この「萌え」の流れのようなものは、無視できないと思う。
その流れのど真ん中にいる人が、いったいどんなことを考え、どんなことをしてきたのか。ここに興味があり、Amazonで「西又葵です」を注文した。
「にゃんだふる」の方は、これは作者が「猫と犬合計20匹を飼っている」ということで、それはそれで想像を絶するというか、私が聞いている限りでは多数飼育の限界はせいぜい3?4匹だったので、それを遥かに突破する「20匹同時飼育」というのがどんなものか、ちょっと見てみたい気がした。
まあ、あと、正直なところを言うと、「イエはてな」で当たったAmazonギフト券が、ちょっとあったので、使ってみたかったというのも、少しあるかも。
「西又葵です。」と「にゃんだふる」の到着を、私は楽しみにしている。