今年1年頑張ったので(そうでもないが)、キハ04を大人買いした。
ワンマイルで発売している、ディスプレイモデル。 3種類の塗装があって、3種類をいっぺんに買った。
写真ではわからないが、一応、車内には座席も付いている。
エンジンなどかなり細かく作り込まれていて感心する。
キハ04側面
なぜキハ04なのかというと、遡ること30年くらい前のことになる。
茨城の親戚に、面白いところに連れて行ってやる、と言われて、車で連れてこられたのが、関東鉄道筑波線(当時)沿線。
その時、2両編成がやってきた。それは2色塗りの平凡なディーゼルカーに見えた。確かに風情はあるな、とは思った。だがそれで終わりではなかった。2両目、振り返り様に見たのが、このキハ04(関東鉄道ではキハ461またはキハ462)だった。びっしり並んだ側面の小窓。最後部は前面4枚窓。その衝動はまるで恋だね。
キハ04前面
筑波鉄道には1度だけ乗った。1987年。廃止が決まってから、1度だけ。キハ04には乗れなかった(その時には既に使用されていなかったという説もある。)
やがて私は車を使うようになり、つくばの桜交通公園でキハ461が保存されているのを、遠目に眺めたことはあった。その時には、あまり強い印象はなかった。
そして、今。
さいたま市に鉄道博物館が出来た時、このキハ461が保存されるというニュースを聞いた。色は昭和30年代の塗色に戻されているが、前面4枚窓の写真を見て、ああ、やはりこれは凄い、と思った。何が凄いのかは自分でもよくわからない。
ワンマイルという会社が、これを、走行しない展示用の模型として製品化した。それがまた、製造当初・昭和30年代=現在の鉄道博物館の色・国鉄晩年(朱色とクリーム)の3色を出した。尾灯や前照灯の違いも作り分けているという、コアな製品だ。
最初は、どれか1両欲しいなと思った。
だが、私の記憶にある「キハ461又はキハ462」は、3両のどれでもない。なぜなら、いずれも関東鉄道筑波線の塗装とは違うからだ。強いて、それに一番近いものを選ぶとすれば国鉄晩年の塗装。
でも、鉄道博物館の色も味わいがあるし、登場時のぶどう色2号も渋い。どれにしようか。決まらない。大人買い。全部買ってしまおう、と。
キハ04、3種
並べてみると、やはり、関東鉄道筑波線に似ている「朱色とクリーム」が、一番心惹かれるような気がする。
朔(猫)とキハ04